どこにも行けない

結局どこにも行けない

夜中に散歩がしたい

日付が変わるころに集合して散歩がしたい。できればアイスと缶チューハイでも持って散歩がしたい。

 

去年の今頃はなぜだか金曜日になると先輩たちと夜な夜なカフェに行き、カフェが閉店する2時だか3時だかにバッティングセンターに行ったりカラオケに行ったりしていた。つまりは遊んでばかりいた。今も遊んでばかりと言えば遊んでばかりだけれど、今よりも遊んでいたと思う。なぜだかお金もあったし。時にはコンビニでアイスと缶チューハイを買って公園で先輩と話し込んだりもした。誰とも会わなかった日は部屋で一人で外を眺めながらアイスを食べたり、小腹がすいたからとの理由でクラッカーとクリームチーズを食べたりもしていた(村上春樹の小説にでてくる人物っぽい)。

 

夜中の散歩の醍醐味は人が少ないところにある。昼間はそこそこ人がいる場所を深夜に歩くのが好きだ。街が眠っているのを感じ取れる。なんとも言えない不思議な雰囲気をまとった街をお酒を飲んで散歩することでより非日常感がでる。深夜の公園。寝静まった商店街の薄暗さ。道路のまばらな車の光。コンビニの明るさ。たまにすれ違う人の表情。夜明けの光。

 

深夜散歩は大変愉快だ。夏ならなおさら。夏の深夜散歩が一番好き。明け方には銭湯に行きたい。そしていつもより少しだけ豪華なモーニングを食べて電車で帰ろう。きっと楽しいよ。