東京に住みたい。よく言うキラキラしていてオシャレで〜みたいな感じではない、多分。私の中での東京のイメージってサカナクションのユリイカだと思う。
サカナクション - ユリイカ (MUSIC VIDEO) - YouTube
どことなく冷たくて何かに追われているような感じ。
自分が何者でもなくなっていく感覚。この感覚が個人的には大好きだ。自分が何者かであると思い続けることのほうがよっぽど苦しいし、何者かであらなければならないだとか、何者でもないのになぜそう思うのかとかいろいろ考えなくていいだろう。まあきっとそれはある側面においてのないものねだりなんだと思うんだけど。現に私は何者でもない。
東京に住むということはキラキラしていてオシャレな生活を営めるわけではなく、多すぎる人間とそこにいる自分、誰にも興味を待つことなく持たれることなくタンパク質でできた人形のように扱われる。他者との境目がなくなっていくような感覚。どこにもキラキラしたものはなくただありふれた生活がそこにはある。
もしかしたら私は他者と境目がなくなっていくような感覚がほしいのかもしれない。自分が馴染んでいると感じたいのかもしれない。今まで悪い意味で浮いていたように思うから。
そこにあるただただ特に変わったことのない生活。でもその東京での生活には便利さがあり、ネオンがあり、住宅街があり、他の都市では味わうことのできないものがある、おそらく。いつかは東京に住みたい。そう思いながらまた1年を生きる。