どこにも行けない

結局どこにも行けない

12月のどこかの日記

日曜日

眠りの浅いところで悪夢をみていたところに友だちからの電話。

友だちへのクリスマスプレゼントにブックカバーを贈りたいけれどいいものがなかったのでおすすめがあったら教えてくれとのこと。紙和をすすめて、紙和の置いてある店を伝えて電話終了。2分ほど。こんなにも短い電話は久しぶりだ。

のそのそと布団から出てライブへ向かう準備をする。シャワーを浴びたり着替えに迷ったりしているうちに時間がかかりすぎてライブの開演時間に間に合わなくなってしまった。10分くらい遅れそう。

電車で隣に座っているお姉さんの手帳型スマホカバーに付いている鏡に自分がうつっていて、ささっと前髪をなおしてラインやらメールやらの返信をした。

友だちは紙和ではなく布のブックカバーに決めたらしい。

 

月曜日

どうしようもない自分というものを何度も何度も突きつけられ、又は突きつけながらもやはり甘い幻想には逆らえず自分だけには何かあるんじゃないかと思ってしまう。それでもやはり何にもない。そんな考えを朝からぐつぐつと煮込んだまま外に出ると昨晩の雨は上がって冬晴れだった。

友だちからゴムなしでやってしまってから2ヶ月半ほど高校生の彼女に生理がこなくて焦ったという話をされた。後先考えないで避妊をしないでお互いビビりながら過ごした話と思わぬタイミングで遭遇する。帰り道に自分たちの笑い声に笑っている女子高生たちをみた。なんだかなあですよ。

 

火曜日

歩いているだけで嫌なことばかり思い出してしまう。次からはこうしようああしようこういうことはしないでいようと嫌な思い出のどつぼにハマらないよう意識を持っていく。人生の喜びや楽しみよりはるか手前でつまづきたくない。