どこにも行けない

結局どこにも行けない

冷却

空腹なのに食べたいものがわからないことが数日続いている。土日は人と会っていたので外で済ませたが、平日がきてしまうと、さあどうしたものかと頭を悩ませる。朝食はおにぎりで固定、昼食の弁当は作り置きを使うとして、夕食は自分で簡単に作れるものになる。外に食べにいく元気もない。それこそ食べたいものもないことだし。結局決まらず、なんとなく冷蔵庫にあるチーズをかじってみたりしているうちに諦めがついて、食べたんだか食べてないんだかわからないまま1日が終わる。これまでは仕事中も夕飯の献立を考えていたのに、最近はもう何にも思い浮かばない。人間らしい欲求が強いとき、その欲求に息苦しさを感じるときがある。生のにおいが無理なときがある。

 

自分はメガネにまつげの先が当たってメガネが汚れてしまうのだけれど、これはまつげが長いせいだとずっと思ってきた。しかしどうも違うらしい。これはメガネを鼻でかけられないせいらしい。メガネをかけるほどの鼻の高さがない。ので、メガネは耳に引っ掛けられているものとなり、鼻当ては鼻に当たらず眼球との距離は近くなり、まつげが当たる。鼻が高い人がメガネをかけている姿をまじまじと眺めてやっとわかった。メガネがこんなに汚れてしまうのは鼻が低いからだったんだね。

 

渋谷駅に降り立ち食傷気味になりながらホテルコエに。フリーライブをみながら思ったんだけど、いい音楽聴いて踊ったりニコニコする!というよりも自分は一生なれない自分以外の何かをみたいがために、自分の人生から逃避するために音楽を聴いている節があるのかもなと思った。苦しくなる音楽がある。無性に悲しい。自分ではない何かになれないことが。

音楽を聴くための人生ではない。人生を送っていく上で必要なものだったんだと思う。でも、ふと今まで集めてきたCDやらなんやら、とにかく音楽に関する全てを手放してみたら変わるかもしれないと思った。できるのだろうか。

自分のいささか暑苦しいところが苦手で、でもそういうところから離れられなくて、いやになる。自分ではない誰かになれたらな。もう少し冷んやりとした人間になりたいよ。

 

東京にきて良かったと思うこと6割、どうしてここにいるんだろうと思うこと4割。元気です。