どこにも行けない

結局どこにも行けない

ローズマリーのために

真夏のような暑さだと思っていたけれど、外に出ると真夏のようなむわっとした暑さはなく、風も涼しく爽やかだ。日差しが強くて暑いのは確かだけれど、真夏ではない。

 

最近は帰りは30分ほど歩いて帰っている。のんびりと歩いて帰るのはちょうど良いリフレッシュになる気がする。しかし、帰宅時は空腹のため精神が不安定なこともあるので、いつも機嫌が良いわけではない。3時にはおやつを食べよう。それによって空腹感も多少はマシになるだろうし、精神が不安定になりすぎることもないだろうと思う。

今週もバタバタしている。先週も。おそらく来月もずっとバタバタしているだろう。でも、1週間のうち数時間ほど何にもやることがない時間が発生する。新聞を読むなどして過ごしている。

ほんの少し長く働くだけで全てが嫌になる。12時間会社にいても平気だったいつかの日々が信じられない。そもそも働くのが嫌みたいなところがある。嫌いなことばかりではないけどやはり嫌なんだ。

 

帰宅して窓を開けるといい感じの気候だ。ベランダでボーっとしてみたりする。考え事をしているときもあるが、結局何も覚えていないので、それは考え事をしているというポーズをとっているだけなのかもしれない。このループを抜け出したいような、しかしこのループの中にいることがある種の幸福であるような、そもそもループではないような、そんな気持ちでいる。毎日に不満があるわけでもない。苦しいわけでもない。ただただ生活があるだけで、その中にいる自分が、どこか非現実的なもののように感じているだけなんだ。

部屋にいる間はほとんどずっと窓を開けている。最近買ったローズマリーの調子が悪く、それは風通しが悪いせいかもしれないので。ローズマリーのために窓を開けている。というのは建前で、本当は部屋の空気がこもっているような感じが嫌いだとか暑いだとか、とりとめのない本音がたくさんある。何かのために、というのは聞こえが良すぎるし、押し付けがましすぎる。

私が窓を開けるのはローズマリーのため。ローズマリーのためだよ。