どこにも行けない

結局どこにも行けない

濃霧

秋冬の個人的な服のテーマを「濃霧」に設定した。2018年の秋冬もそうだった。2年目です。

 

2018年の秋冬は、あまりこのテーマ通りの服を着ていなかった。なので、今年はより「濃霧」を意識し、着心地良く、体を冷やさず、全体のバランスをうまく整え、私生活を見せないしなやかな服を身に付けたい。

 

「濃霧」とテーマを設定したものの、その「濃霧」とは何なのかを最近服を見るたび考えている。

2018年度では、ただ単に「濃霧」そのものをイメージしていた。しかし、今年度は「濃霧」が発生している森のイメージまで落とし込むべきではないかと考えている。つまり、2018年度では白など淡い色で仕上げようとしていたが、今年度の森の中の濃霧となると、葉・木の幹・土・落ち葉・苔・石などの色の要素が増える。そして、今年度の「濃霧」は2018年度の「濃霧」より冷ややかなものとしてイメージしている。2018年度は柔らかで軽やかな、何も見えない中を楽しむようなプラスの感情が大きかった。今年度は白く覆われた森の中に佇み、そしてのまれていく、楽しみではなくもうそこから出ないことを選択した、どちらかと言えば諦めに近いようなぐったりとした重みのあるイメージだ。つまり今年度の「濃霧」は重さと軽さのバランスが重要だ。それは服の素材でもあるし、色味でもある。重さを重要視しつつ、霧の軽さも同時に取り入れたい。

 

そういうわけで、今年度のテーマ「濃霧」をもとに服を選んで着たいと思っている。

まずは具体的に「濃霧」をイメージするため、筑波山にでも行こうと思います。