どこにも行けない

結局どこにも行けない

暗いって言われた話

付き合っていた人に、「最初はそうやって考えているところが魅力的に思えたけれど、いまはただただ面倒だ」と言われたのがトドメだった。

 私は何かと考え方が暗いし何かと考えすぎるところがあるようで、これは自分では気づいてもいなかったことだったのですが、何人かに何度か言われたことがあって、そうなのかと気づくにいたりました。こういったところに気づいて言ってくれる人というのは、大抵長い間付き合いがある人や目をかけてくれる自分よりもはるかに年上の人たちだ。普段は人と話したりするときには明るく振る舞っているつもりだし、相手につまらないなと思われたくないし思ってほしくないからこそ、いろいろ質問したりケタケタ笑っています。だからそこまで暗いとかは言われたりはしない。それがどんどん掘り下げていかれるもしくは掘り下げていかなくてはならなくなったとき、自分のことを話すと暗いとか悲観的とか言われる。まあ暗いかもなとは自分でも思う。それを直そうと思ったこともあるし、いまでもそう思っているけれど、どうすれば良いのかわからない。 誰かにこのままの自分を認めてほしいと思っているところがあるからこそ直すにいたっていないのもあるとは思うんですけど。

 暗いなとは思うけどこれってみんなそういうものだって思ってきたし、まだ少し思っているからこそそこを全否定されたくなんてない。何で人のことを否定するんだろう。否定しているつもりはないのか、はたまた勝手に否定されたと思い込んでいるだけなのかな。なんでそんな暗いの?もっと明るくいこうよ、って言葉がずっと残っていてその言葉通りにするにはどうすべきかをずっと考えてきた。結局、どうすることもできないまま以前より少しだけ人に優しくなれたけど、明るくもなれず、暗いと言われる考え方がどのようなものなのかが明確にわかるわけでもなく、ひとりでウンウン唸っているだけで。誰かが受け入れてくれるんじゃないかとか思っているからダメなのかもしれないね。どこかで他人に期待なんかするからよくないのかとすら思える。

何とかもう少し明るく、明るくなれずとも、その暗さを誰にも気付かれないよう、自分のことを面と向かって話をする機会から逃げられるよう、他人に期待して勝手にショックを受けるような馬鹿なことにならないようにしたい。