どこにも行けない

結局どこにも行けない

4月になったというのに雪が降っている。寒い。北海道よりも寒いって何なんだ。

自分は車酔いはしないと思っていたけれど、運転が荒い人の場合は車酔いすることが判明した。細い道で50キロ近く出すのはやめてくださいよ、人が出てきたらどうするんですか。何も言えずただ体を強張らせて窓の外を眺めて車中をやり過ごす。この人の運転に付き合わされるのもきょうで最後。のはず。

 

5月に雪山にいる。快晴。登山装備なしのためぐるっと散策。天気が良かったため、装備なしでも割と進んでいけた。雪山はまぶしい。サングラス必須だ。

浅い眠りの中で妙な夢をみていた。雪山散策も夢だったように思えて布団でぼんやりしていたけれど、だんだんと雪山散策は夢ではなかったらしいとわかる。だって寒いもん。この日記を書いている今が夢ではなければの話だが。日の出前に起きたのでぼんやり窓の外を眺めてみたり本を読んでみたり雪山を眺めてみたりした。

意識がぼんやりしているままだからなのか、はっきりとしているままで考えているのかはわからないけれど、なんとなく気持ちが沈みつつある気がして、うまくいかない。美味しいご飯と楽しい散策と温かい布団。他に何が必要なんだろう。満ち足りたいと願えば願うほど、遠ざかっていく。足りないものが多すぎる、才もない。ネイルした自分の手をぼんやりと眺める。

それらしいことを書いてみても何も満たされることはない。

雪はまぶしい。