どこにも行けない

結局どこにも行けない

3月末

うららかな午後、急ぎの仕事が一切ない束の間の安らかなワークタイム。

まあこの時勢の中で出社しているのに対して思うところはたくさんあるが、仕方ない。時代遅れな会社だが、いよいよ在宅勤務の可能性が出てきている。どうなっていくだろう。私用で新しいPC買うべきだろうか。

とりあえず暇な時間があるうちに、勉強しておきたかったことのために霞ヶ関パワポをみたり、年間のスケジュール表などを作ったりしている時に、ふと夢の内容のことを思い出す。誰かはわからないが、誰かのことを見上げて、顎先あたりに向かって話しかけている夢。私は、その顎先あたりに向かって、好きだった(好きな?)人の名前を読んでいた。そのことに自分で驚いてしまって、落ち着くためにタバコを一本吸う。タバコを吸っているうちに、昨年の夏のことを思い出し、複雑な気持ちになる。夏の間はその時の恋人と大変楽しく過ごした甘い思い出ばかりなんだけれど、もうその恋人のことを思い出したくないが故に、苦しくなる。自分が東京で過ごす初めての夏だったから、今年の夏の思い出ができることで、もうこんな複雑な気持ちにならなくかもしれない。こうしているうちに夏が来る。夏は苦手だ。

 

クソみたいな飲み会に参加して、嫌な気持ちになって、帰宅してすぐ寝る。知ったことかとはっきり言いたいけれど、そもそも自分が大人な対応ができていないのに問題があるような気もするので何とも言えない。大人にならなくちゃとよく思う。心情として低温でいたい。

 

時々自分の服や手のひらの匂いを嗅いで、匂いがわかることに安心するこのふざけた感じと、でもそうしないでいることはできないこの感じ。さっさと終わらないかな。